「レイラ様~お食事の用意が整いました」




コンコンとドアが2回ノックされる。





「はい。今行く」




小さい頃から私は何不自由なく暮らしてきた。




むしろ、それが普通だとさえ思っていた。






でも、気付いちゃったんだ。




私の周りに人がいっぱい集まってくるのも




私の好きなものとかプレゼントしてくれる人とかがいるのも




私がどんな間違ったことをしてもみんな笑って接してくれるのも






全部全部……




この、王族の血のせいなんだって。