「うん、そうさせてもらうよ♪」



「・・・っ」



「また今度、こよみ☆」




 なんなの、あの人・・・




 まだ、額に、




 先輩の、くちびるの、かんしょくが・・・




「バッカみたい・・・」




 真っ赤になった頬を隠すように教科書を抱えて、音楽室へ向かった。