人数が少ないのも確認しつつ、手をゆっくりと上げた



だけれども、





バンッと教卓を叩く音が辺りに響く


そして、いらない言葉が更に大きな音となって耳に届く


「どう考えたって恭夜はスウェーデンだろ!」



そう言ったのは裕斗である



キッと一瞬だけ睨み付け、それ以上喋るなと裕斗に心に喋りかけるが…



声も出さずに伝えることができるわけなく、チョークを持った女子が、俺をチラチラと見ながらも、おずおずと黒板に俺の名前を書き出した