揺れる景色が目に写り、瑠美に見られたくなくて自然に軽くうつむくと、見えたのは瑠美の足が俺と同じ方向を向いていた



そして、


「バイバイ」


という無機質な声、というよりも、感情のこもっていないその音とともに、瑠美は去って行った








不覚にも、堪えきれなかった涙が一粒溢れ落ちた