「恭夜くんっ!」


そう言って飛び出てきたどこかで見たことがある顔の女子…


ああ、さっきまえ一緒にカラオケしていた女子だ


…が、俺の腕に飛び付いてきた



「もぉ、酷いよぉ」


そう言って唇を尖らす女を見ながらめんどくさいことになったな、とため息をついた


そのため息は女には聞えなかったようで、ニコニコと笑いながら飛び付いてきた俺の腕に女の腕を絡ませてきた



「何?」


冷たくそう聞くと、女は別に気にした風でもなくニコニコと笑い続け


「寒いねぇ」


と言った