「実音ってば、最近杉崎君のこと拒否らなくなったよね〜」



雪菜ちゃんが肘でツンツンしてくる。



「そ、そんなことないよ!!」



何だか恥ずかしくなった。



「夏樹君以外の男子とはほとんど関わろうとしなかったくせに♪」



「まぁ……そうだけど。」



私は正直、夏樹以外の男子とは関わりたくないと思ってた。


てかあんまり自覚はないけど多分男子が苦手なんだと思う。



「もしかして…恋の始まり!?」


雪菜ちゃんがからかうように言う。



「ち、違うし!!」



恋なんかじゃない……はず。