「屋上って気持ちいいよね。」




杉崎君も隣で背伸びする。
風になびく茶髪が杉崎君に似合っている。



「うん……」



こんな男子見たことない……
不思議な人だな……




「んじゃ、おやすみ~」



と、杉崎君は寝転ぶと目を閉じた。



「え!?……あの、私帰るよ?」




「駄目だよ~実音ちゃんもお昼寝するの!!」




お昼寝!?
まだ朝だし、お昼寝する為だけに授業さぼるの!?


「お願い!!屋上で寝るの最高だからさ!!」




と、またうるうるした目で言われる。




うゔ……だからその目はずるいよ……