「用意……どん!!」
彼はその掛け声と共にすごい速さで走り出した。
「ちょ…うぇぇぇ!??????」
女子とすれ違う時、物凄い視線が痛い。
「止まりなさいよぉぉぉ!!!!」
彼は、私を無視して結局屋上まで走った。
「はぁー…はぁー…」
疲れた…………
「んじゃ実音ちゃん、お昼寝しよっか。」
「はぁ?!今から授業だよ?!!」
「そんなのさぼれば良いの!!」
私の手を引き、屋上に入った。
「はぁ………」
私は反抗する気力がなくて、さぼることにした。
「実音ちゃん、さぼってくれるよね??」
「……仕方ないからさぼってあげる。」
私は屋上の地べたに座った。