「杉崎君、ほんとに実音のこと気に入ってるみたいだね。」




「あんなの…からかってるだけだよ。そのうち飽きて構ってこなくなるって。」





「そーかなぁ…??」





彼が私をからかうのを飽きるまで待つしかない。
女子の嫌がらせはそれまで我慢すれば良い、そう思った。




「はーい、じゃあホームルーム始めるぞー。」




担任が教室に入ってきた。




「あ、じゃまたあとで!!」




雪菜は自分の席へ戻って行った。