「ん?」




「実音、これからも実音とずっといたい。だから───」




え………?




「婚約してくれないか?」




「う……そ……」




プロポーズされるなんて……思ってもいなかった。




「あと……これ。」




杉崎君が私の手の上に指輪を置いた。




「安物だけど……一応俺とペアリングなんだ。」




指輪をよく見ると、私のには「kou」という文字が彫られていた。




「………杉崎君。私を幸せにしてね?」




「おう、もちろん!!」




そして私たちは誓いのキスを交わした。