「ひ…日高……」






そこには日高さんがいた。





「洸……約束したよね?もう幸せになんないって。」





日高さんの言葉に杉崎君は黙り込む。





「……俺、やっぱり実音がいないと駄目なんだ。」





「何よそれ……っ、瑞稀を殺しておいて、よくそんなこと言えるわね!!」





日高さんの可愛い顔が鬼のような顔に変わる。





瑞稀を殺しておいてって……そんなめちゃくちゃな……





私の中で何かが切れた。





「洸、あんたには幸せになれる権利なんて───「ありますよ。」





私は日高さんの言葉を遮った。