「んじゃ、また明日ね!!」



「うん、ばいばーい!!」



待ちに待った、放課後がやってきた。



「実音ー!帰るぞ。」



廊下から杉崎君が私を呼ぶ。



「今行く!!」


私は鞄に教科書類を全部入れて、教室を出た。



「あー、放課後まで超長かったんだけど……」



「うん、私もだよ。」





昼休みから今に至るまですごく長く感じた。





「………良かった。」





杉崎君が呟くように言った。





「へ?」





「実音も俺と同じように思っててくれてて……良かった。」





杉崎君が優しく笑った。