「実は実音が俺の家に来た日、実音を家まで送った帰りに日高に偶然会って───」
そして杉崎君は日高さんに言われたこととか、カフェで会った理由を全部話してくれた。
「───ってことで日高に別れるように迫られて……振ったんだ。」
「そう……だったんだ……」
日高さんが杉崎君を責めたんだ……
「瑞稀さんのことは事故であって……杉崎君は悪くないよ。自分をそんなに責めちゃ駄目だよ。」
「そうだけどさ、やっぱり瑞稀の親友だった日高に責められると……また自分が悪いって思えてきて……自己嫌悪に陥って……」
私は杉崎君の手を握った。