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「実音ちゃん、家何処??」
「結構近くだよ。」
私の家は学校から徒歩20分ぐらいの所にある。
「……ねぇ、杉崎君。」
「んー?何??」
「何で私なの?」
私は意を決して聞いた。
「何がー?」
「何で…私にそんなにくっつくの?私なんかより可愛い子なんて沢山いるじゃん……」
杉崎君は少し考えてから言った。
「実音ちゃんが好きだから…かな。」
その言葉に一瞬、ドキッとしかけたけどからかっているんだと考えた。
でも……そう言った彼の表情が何故か切なそうに見えた。
……気のせい、だよね??