「実音ー、起きなさーい!!」 次の日の朝、お母さんが私を起こすために私の体を揺さぶった。 「お母さん……ごめん。今日は学校に行きたくない……」 私がそう言うと、お母さんは優しく笑って、 「ゆっくり休むのよ。」 と、部屋を出て行った。 多分、私の泣き腫らした顔と杉崎君が迎えに来てないことで私が学校に行きたくない理由を読み取ってくれたのだろう。