ごくっ……
私は息を飲んだ。
そして───
「杉崎君……っ」
杉崎君のいる席まで言って名前を呼んだ。
「み、実音!?」
杉崎君は驚いている。
そして一緒に座っていた女の子が、
「こんにちは、洸と同じ中学だった、日高結花(ひだかゆか)です。」
と、私にお辞儀をした。
その女の子は、見惚れそうなぐらいに可愛かった。
「杉崎君……何で?何で日高さんといるの……??」
杉崎君ならきっと……勘違いだって言ってくれるよね??
私、信じてるよ………
「…………ごめん。」
しかし、杉崎君から出た言葉はたったそれだけだった。