「杉崎君の家族、素敵な家族だったね。お父さんには会えなかったけど……」 「親父とは、また会わせてやるよ。」 「……うん!!」 楽しみだなぁ…… 「クッキー、またよろしく。」 「うん!!いーっぱい作って杉崎君の家族にあげるね!!」 「あぁ……」 ───私はこのときはまだ気づいてなかった。 ………杉崎君との別れが迫っていることを。