「だって母さんに話したらろくなことにならないし。」
「はぁ……ほんとにもっと良い子に育てたつもりだったんだけど。」
「ふふ……すごく楽しそうな家族ですね。」
私はとても嬉しくなった。
杉崎君、こんな態度とってるけど本当は家族のこと大切にしてるんだなぁって伝わってくるし。
「実音さん。」
爽君が私を呼ぶ。
「どーしたの??」
「兄貴のこと……よろしくお願いします。こんなんですけど意外と一途なんで!!」
「ば……っ、爽何言ってんだよ!!」
杉崎君が恥ずかしそうに頬を赤らめる。
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