「駄目だ。実音の料理は俺だけしか食べれねぇーんだよ。」 「ほんっと、兄貴は独占欲強いなぁ……」 と、爽が呆れた表情。 「うるせーよ。お前も料理上手い彼女つくれば良い話だろ?」 「無理だよ。好きな人いねぇーし、いたとしても告白する勇気なんてないし。」 爽は結構恋愛には奥手だ。 「じゃ、一生あの料理食って暮らすんだな。」 俺は鼻で笑って自分の部屋に入った。