そして無理矢理食べさせられ、恐怖の朝ごはんは終了した。
「はぁ……兄貴、今日も恐怖の朝ごはんだったな。」
2階に上がりながら爽が言う。
少し紹介が遅れたが、こいつは俺の弟の杉崎爽。
人懐こくて、明るくて、天然で、どっちかって言うと可愛い顔立ちをしている。
「そうだな。実音の家の料理は何でも美味しいのに……」
「え、もしかして実音って彼女!?」
爽が目を輝かす。
「あぁ。今日家に来るってよ。」
「ほんとに!?料理作ってもらいたいなぁ……」
まぁ、そうだよな。
この家に居てもろくな料理出てこねぇーし。