「洸、朝よ!!起きて!!」
朝から尋常じゃない力で体を揺さぶられる。
「んあーっ、もう寝かせろよ…」
「駄目っ!起きなさい!」
これがうちの母親。
朝からこんなハイテンションで起こすなっつーの。
しかもまだどう考えても起きるにしては早いし……
「あーっ、もうわかったから!!」
俺が渋々起き上がると満足そうな顔をした。
「今日はね、フレンチトースト作ってみたの!爽(そう)も今から起こすから一緒に食べてみて!!」
爽ってのは俺の弟。
てか、フレンチトーストって……
「マジかよ……ほんとにフレンチトーストになったのかよ?」
「失礼なっ!私もやれば出来るのよ!!」
はぁ……今までどんなに不味い料理を食わされたことか……
「てか、いつもそー言って失敗した料理ばっかりだろ!」
「んまぁ、今回こそは大丈夫よ!」
期待出来ねぇーな……