「実音〜洸君〜ご飯出来たわよ♪」






お母さんが1階から呼ぶ声がする。





「はーいっ!」





私は元気良く返事して、杉崎君と1階に下りた。





「今日の晩ご飯わね〜オムライスよ♪」





え。





何故にオムライス?





「何でそんな地味な料理なの?」





「もっとオードブルっぽくしようか迷ったんだけど、お父さんが好きなオムライスを作って洸君を認めてもらう作戦にしたの!!」





なるほど……お母さんらしい考えだ。





「ありがとうございます!!わざわざ俺のために……」





「いやいや、私も洸君をお父さんに認めて欲しいからね。」





「ありがとうございます!!」





杉崎君が頭を下げる。