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「実音、着いたぞ。」





「んー…….」





杉崎君の声で目を覚ます。





「杉崎君、ありがと。」





私はお礼を言いながら杉崎君の背中から下りる。





「ぐっすり寝てたな。」





「えへへ、爆睡しちゃった……」





杉崎君の背中が心地よくて爆睡したとは言えないけどね。





「んじゃ、中入ろうぜ。」





「うん!!」





私は鞄から鍵を出して、家の扉を開けた。





すると、中からお母さんが出てきた。





「あら、おかえりなさい。洸君、いらっしゃい。」





「お邪魔します!!」





そして、私と杉崎君はリビングへ。