「うわー、重。」





杉崎君が笑いながら言う。






「もうっ!!なら下ろしてよ!!」






「嘘だって。軽過ぎるくらいだし。」






そして杉崎君は歩き始めた。






「せっかくおんぶしてやってんだから寝ろよ。」





「うん……ありがとう。」





杉崎君の背中は温かくてすぐに眠気が改めてやってきた。





私はふわっと香る、杉崎君の香りに心地よくなってすぐに眠りについた。