「だって実音ってさ、全然好きって言ってくれないから…こうでもしねぇーと言ってくれねぇーだろ?」





「そ、それは…」





「ほら、好きって言って?」





さっきとは違う、甘える子犬のような声で言う杉崎君。





「い、言わないっ!」





そんなの言えるわけない……




「一回だけで良いから、ね?」





そういうときだけふわふわした杉崎君に戻るなんてずるいよ……