キーンコーン……
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
「んじゃ、教室戻るか。」
「うん!!」
2人きりの時間はもう終わりかと、残念に思ってしまう私。
「実音。」
杉崎君の声で顔を上げる。
ちゅ───
唇に一瞬、何かが触れた。
「え、ちょ、今の……っ」
「帰りまで会えないから充電。」
と、意地悪な笑顔を浮かべる杉崎君。
私の顔はきっとゆでダコみたいに真っ赤なのだろう。
恥ずかしいけど……すごく幸せ。
「杉崎君……好き。」
私は溢れる想いを呟いた。
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