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「屋上はやっぱり良いなー……」





頬を撫でる風がとても心地よい。





「だよな。さぼるときは絶対屋上がベストだ。」





そう言っている杉崎君の横顔がかっこいいから思わず見つめる。





「んな見んなよ。実音はほんと、俺のこと好きだな。」





と、壁に手を置き、私が逃げられない状態にする。





「ち、違うよ!あの、雲見てたの!」





と、適当に雲を指差す。





「そんなんで俺は誤魔化されねぇーよ。」




ひぇ〜……やばい。






かなりやばい……予感。