そして俺は何時間かかけて、やっと中庭でハンカチを見つけた。



ピンクに白い水玉模様の。



ふわふわしていて彼女の雰囲気にそっくりだなーとか思いながら俺はそのハンカチをポケットに入れて持って帰った。



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そして、次の日。



俺は実音ちゃんに渡すためにいつもより早めに学校に登校。




すると、実音ちゃんは中庭にいた。




「よし……」



俺はしゃがんでいる実音ちゃんにゆっくり近づき、目の前にハンカチを差し出した。