"恋なんてしない"そう決めた俺の前に現れたのは、瑞稀と雰囲気や髪型、スタイルまでが似ている実音ちゃんだった。
友達から聞いた噂では可愛いとか言われてた……
でも想像以上に可愛かった。
こりゃモテるだろうな……
瑞稀に似ている実音ちゃんに目を惹かれ、俺はいつか話しかけようと思ってた。
そんなとき、実音ちゃんが探し物をしていることに気がついた。
「何でないの〜??」
そう言っている声が放課後、廊下を歩いていた俺の耳に入った。
「雪菜から貰ったハンカチ……どこ?」
ハンカチを探してんのか……
これは話しかけるチャンスだと思い、俺も必死にハンカチを探した。