「はぁ……っ、はぁ……っ」





私は廊下を超高速で走り抜いて、屋上まで行った。





ガタンーーー





私は勢いよく、屋上のドアを開けた。




すると、端っこの方に寝転んでいる人物。



………杉崎君だ。





「杉崎君……っ!!!!」





私が叫ぶと、驚いた表情で起き上がった。




「実音ちゃん……」




私は杉崎君の目の前まで行った。





「杉崎君……彼女さんのこと……聞いたんだ。」




「え……?」




「ごめん、勝手に……杉崎君に何があったのかどうしても知りたかったの……」





私がそう言うと、杉崎君は微笑んで、




「そっか。」







と言った。