「マジかよ…………」





「あぁ……てか、何でそんなこと聞くんだよ?」





彼方は不思議そうに首を傾げる。





「………ちょっと、な。」





「あ、もしかして幼なじみのあの子か?」





俺が話を逸らそうとした瞬間、彼方はにやにやして言った。





「ば……っ、彼方、何言ってんの!?」






俺、彼方に実音のこと好きなこと言ったっけ?





考えてみるが、言った記憶がない。






「もう1年のときからわかってたよ、お前が幼なじみの実音ちゃん好きなこと。しかも今、実音ちゃんって洸と噂されてるしな。」





ま、ま、ま、マジかよ!?