「でも夏樹君もよくあそこまで実音のために動けるよね。」
雪菜が感心するように言う。
……確かに。
夏樹は私と雪菜以外の女子とはあんまり喋らないし、関わろうとしない。
てか、私の前ではあんなだけど夏樹は私と雪菜以外の女子の中では"クールであんまり喋らないイケメン男子"って思われてる。
クール……なのかなぁ??
「夏樹は多分、私がドジだからそれの助けをしてくれてるだけだよ。きっと。」
「そぉかなー??私は夏樹君にはもっと他の理由があると思うけどなー」
他の理由……??
「そんなのないよ!!多分……」
「ま、これからが楽しみね♪」
雪菜は何かありげに笑った。