ちょちょちょっと待って!!! この状態で私も寝ろっていうの!? 「んー!!」 いくら力をいれても男子の力に勝てるはずもなく。 「もう駄目だ……」 ………断念するしかなかった。 「仕方ないよね……」 私はふんわり良い香りのする杉崎君の腕の中で、ゆっくり瞼を閉じた。 意識はあっという間に遠のいていった。 1時間だけなら……大丈夫。