畳の上に投げ捨てられ、尻餅をついた。すぐに『彼』は、投げ出されたわたしの足の上に跨がる。そして、両肩をガシと掴まれた。



そのまま押し倒されて。


それでもまだ足りない、とでも言いたげに、『彼』は掴んだわたしの肩をぎゅうっと畳に押し付ける。



痛い。苦しい。



でも、

怖くはなかった。



『彼』の顔が悔しそうに歪むのを見て、胸が締め付けられた。



(大丈夫?)



わたしの声は届かない。



「余計なこと、すんな」

苦しそうに吐き出された小さな呟き。



『彼』の心が涙で濡れている。でもそれを拭ってあげることすらできなくて。自分の無力さが悲しくって辛くって切なかった。