1週間前の放課後、菜緒が屋上から俺を見ていた。
あの場所は菜緒の好きな場所だ。

俺はずっとあの場所に足を踏み入れていない。

菜緒と付き合っていた頃はあの場所からよく菜緒と空を見ていた。




俺にとって、菜緒の最初の印象は

“空をよく見ている子”

だった。