ヤバイ。 動揺しているのが、一目瞭然じゃん。 早く否定しなきゃ。 『ハハッ。嫌いに決まって――…』 「てか、凜さぁ、」 『……』 「俺のこと、好きだろ」 ピタリ、と時が止まった。 もう、自分が呼吸しているかどうかさえ分からない。 それくらい、頭の中はぐちゃぐちゃで……。 あたしと違って疑問形じゃない。 断定している。