こういう顔立ちの人って、ズルイよなぁー。



って、廉に嫉妬してどうするのよ。



『それで、今日のご用件は?』



「相変わらず、冷てぇーな」



『早く言ってよ。寒いんだけど』



「んじゃ、俺を家に上がらせてくれよ」



『悪いけど、先客がいるの』



「……ふーん、男?」



『――っ、』



あたしは動揺するままに、ドアを勢いよく閉める、が。



『(ヤバイ!右足を入れられた!!)』