『……』 「……」 カチ、カチ、カチ。 時計の秒針が動く音しか聞こえない。 「……宅配便か?」 『それはありえない』 再び、しんと静まり返る。 そんな中、またチャイムが鳴り響く。 もう、変な汗しか出ない。 「俺が出ようか?」 『いや、あたしが出る』 あたしはゆっくりと立ち上がり、リビングから玄関に向かった。