「くっ…これは…まさか…!?」
神崎は空を見上げた。空から光を纏った女性が降りてきて三人と神崎の間に立った。
「…母さん…!?」
それは勇翔の母だった。
「…津ヶ原悠里(つがはらゆり)…まさか貴女がいらっしゃったとは…誤算でしたねぇ…」
「今すぐ兵を退きなさい、神崎迅。私が直接現場に来たことが何を意味するのか、知らない訳では無いでしょう。」
「…確かに、貴女を相手にするのは分が悪いかも知れませんねぇ…しかし私はもう貴女方の部下では無いのですよ…」
神崎はそう言って鉄扇を広げた。
「…いいでしょう。来なさい。」
「…来れ、ベルゼブブ!気高く邪悪なる魔界の主よ!」
すると神崎の足元に黒い魔方陣が現われた。魔方陣から放たれた邪悪な光は神崎を包み込み、光が消えると、魔方陣の上には背中から蝿の羽の様なものを生やし、肌が青黒く変色した神崎が立っていた。
「…魔王ベルゼブブ…地獄の支配者にしてサタンに次ぐ地位を持つ悪魔の伯爵…相変わらず禍々しい姿ね…」
「貴女も降霊なさってはいかがですか…?」
悠里は静かに囁く様に声を発した。
「…来れ、千手観音よ…万物を救い万魔を砕く、聖なる仏法の体現者よ…!」
すると光が悠里を包み込み、辺りに経文が浮かび上がった。光の中から現われた悠里は、髪と瞳が神々しい金色に染まり、全身から霊気が溢れていた。
「…す、凄い…これが、母さんの聖霊…」
「…千手観音…千の手で人々を救い悪を打ち砕く聖なる存在…強力な聖霊なのは間違い無い…」
悠里は動かずに右手だけを上に上げた。
「…!?」
神崎はとっさに横に飛んだ。すると空からさっきまで神崎がいた場所に極太の黄金のレーザーのようなものが降って来た。
「…忘れていましたよ…千手観音は、あらゆる場所から攻撃出来るのでしたねぇ…」
神崎は空を見上げた。空から光を纏った女性が降りてきて三人と神崎の間に立った。
「…母さん…!?」
それは勇翔の母だった。
「…津ヶ原悠里(つがはらゆり)…まさか貴女がいらっしゃったとは…誤算でしたねぇ…」
「今すぐ兵を退きなさい、神崎迅。私が直接現場に来たことが何を意味するのか、知らない訳では無いでしょう。」
「…確かに、貴女を相手にするのは分が悪いかも知れませんねぇ…しかし私はもう貴女方の部下では無いのですよ…」
神崎はそう言って鉄扇を広げた。
「…いいでしょう。来なさい。」
「…来れ、ベルゼブブ!気高く邪悪なる魔界の主よ!」
すると神崎の足元に黒い魔方陣が現われた。魔方陣から放たれた邪悪な光は神崎を包み込み、光が消えると、魔方陣の上には背中から蝿の羽の様なものを生やし、肌が青黒く変色した神崎が立っていた。
「…魔王ベルゼブブ…地獄の支配者にしてサタンに次ぐ地位を持つ悪魔の伯爵…相変わらず禍々しい姿ね…」
「貴女も降霊なさってはいかがですか…?」
悠里は静かに囁く様に声を発した。
「…来れ、千手観音よ…万物を救い万魔を砕く、聖なる仏法の体現者よ…!」
すると光が悠里を包み込み、辺りに経文が浮かび上がった。光の中から現われた悠里は、髪と瞳が神々しい金色に染まり、全身から霊気が溢れていた。
「…す、凄い…これが、母さんの聖霊…」
「…千手観音…千の手で人々を救い悪を打ち砕く聖なる存在…強力な聖霊なのは間違い無い…」
悠里は動かずに右手だけを上に上げた。
「…!?」
神崎はとっさに横に飛んだ。すると空からさっきまで神崎がいた場所に極太の黄金のレーザーのようなものが降って来た。
「…忘れていましたよ…千手観音は、あらゆる場所から攻撃出来るのでしたねぇ…」