そう呟くアイザックの全身から、霊気が立ち上ぼった。
「……だが、これ以上の邪魔を許す訳にはいかない……」
アイザックは右腕を水平に横に伸ばした。
「ふッ……!!」
その右手の中に、霊気を圧縮した剣が現われた。
京介達は揃って武器を構えた。
「……『飛天流脚』……」
そう呟いたアイザックは、次の瞬間には姿を消していた。
慌てて三人は回りを見回したが、アイザックの姿はどこにも見当たらない。
「……ど、どこに…」
そう呟いた京介の胸を、霊気を圧縮した剣が貫いている。
「!?ガ、ハ………ッ!?」
それは、アイザックが握る剣だった。いつの間にかアイザックは、京介の後ろに立っていたのだ。
「!?京介さんッ!!」
それを見た蓮は一気にアイザックを斬ろうと飛び掛かった。
「!?いけない!ダメよ、蓮ちゃんッ!!」
悠里も、京介の元へと駆け付けた。だが、蓮は辿り着く前に、京介と同じ様に胸を貫かれていた。
「そん…な……ッ!?」
それでも何とか京介の元に辿り着いた蓮を悠里が抱き留めた。悠里は二人に治癒術を施して何とか二人の命を繋いでいた。すると、アイザックが姿を現した。
「あの怪我を即座に治療するとは……流石ですね、悠里さん……」
「……貴方こそ、相変わらずの強さね…」
「ぐ……ッ!」
「!京介君……!?」