晶は言われた通りに、街の近くの飛行場に来ていた。そこには、もう一機の小型の飛行機と、それを囲む様に京介と蓮と悠里と、そして勇翔がいた。勇翔が晶に気付いて、駆け寄って来た。


「晶ちゃん……必ず、僕達が守ってあげるから、安心してね」



「うん……ありがとう、ユウ君……京介さんに、晶さん……それに、悠里さんまで……」

「うん……二人も、来てくれたんだ。だから、ね…?」



「……うん………」


晶は飛行機に乗り込んだ。勇翔達は、飛行機の翼に張り付いて護衛することになっている。













「……もう、聞いていますね?」



「…あぁ…だけど、本当にやるのかい?下手に離れると、封印が緩んでしまうかも知れないよ?」


「それなら、心配は無用だ」


アイザックと仙石が話しているところに、仮面の男がやって来た。だが、二人は息を呑んだ。



「……それは………」



仮面の男は、腰に剣を提げている。だが、それはいつもの降魔の剣でも、エクスカリバーでも無く、鞘も柄も鍔も漆黒に染まった、冥い霊気を纏った剣だった。


「……背徳の霊剣、カリバーン……まさか、それを使うのかい…………?」



「アレの封印には、エクスカリバーを媒介にして補強してある。一時的な凌ぎくらいにはなるだろう……今回は、失敗する訳には行かないからな……」


「……そうだねぇ…よし、それじゃあ行こうか…救世の姫のお迎えにね………」


三人は揃って出掛けた。向かう先は………












……勇翔達が守る、晶のもとだ。