しかしレーザーはまだ勢いが衰えない。

「…何という破壊力だ…これが、憲蔵の神器の中でも最高の破壊力を誇るライトニング・カノンか…」

「…噂には聞いていたが、これ程強力とはな…」

「だが、チャージに時間がかかるし霊力の消費も大きい。そうそう使える代物ではないんだ。」

そう言ったのは憲蔵だ。

「ご苦労様でした、憲蔵さん。これでもうアトランティスは…」

その時アトランティスの剣を持った腕が微かに動いた。

「!?アルバーヌ!!後ろだ!!」

憲蔵がそう言ってアルバーヌがそれに振り返った次の瞬間、アルバーヌはアトランティスの剣に吹き飛ばされて海面に叩き付けられながら吹き飛んだ。

「馬鹿な…!?駆動部は破壊したはずだぞ!!」
しかしアトランティスは残りの三人も吹き飛ばそうと剣を振るっている。

「どうなってやがる!!憲蔵!!あいつの駆動部は破壊したんじゃないのか!!」

グレンはアトランティスの攻撃を掻い潜りながら憲蔵に怒鳴りかかる。

「…もう一度見るしかないな…」

憲蔵は再び雷王眼を発動させた。そしてアトランティスの駆動部を探し始めた。少しして憲蔵はアトランティスの胸の位置にエネルギーが集まっている箇所を見つけた。

「…あれか…恐らく非常用の予備が発動したんだな。」

「だったらさっさとぶち壊すぞ!」

グレンが炎の巨人の剣でアトランティスの胸を突いた。しかし剣はシールドに弾かれてしまった。

「な…!?」

「さっきよりも強力なシールドだと…!?」

「あぁ。非常事態に備えて強力なシールドが装備してあったんだろうな。だがあの強度なら正面にしか展開出来ないはずだ。」

「なら後ろに回る!」

ユリスがアトランティスの背後に回って三匹の龍を放った。

「これで…!?」

しかし三匹の龍は突然放たれた何本ものレーザーにかき消されてしまった。