「うおおおおっ!」

グレンは炎の巨人の剣でアトランティスの剣と打ち合っている。一撃を交わすごとに距離を開け、そこにユリスの三匹の龍とアルバーヌが襲いかかる。その連携でアトランティスは一歩も動けない。

「…流石元帥だな。さて、奴の駆動部は一体どこに…」

憲蔵は雷王眼でアトランティスの内部をくまなく探索した。そしてアトランティスの頭に当たる部分に強力な反応を見つけた。

「…あれか…一撃で仕留めないとな。」

憲蔵は雷王眼を消して両手を前に出して掌に雷を集めた。

「アルバーヌ!聞こえるか!」

「!憲蔵さん!見つけたんですか?」

「あぁ!あいつの駆動部は頭にある!俺が破壊するからそれまでそいつを押さえてくれ!」
「了解しました!お二人とも、聞きましたね!」

「あぁ!任せろ!」

「チッ、仕方ねぇな!」
三人はさっきよりも巧みに連携を重ねてアトランティスの動きを封じた。

「よし、いいぞ…出現座標固定、エネルギーラインリンク…弾道固定…目標、敵性機動物頭部…」

憲蔵が詠唱を始めた。すると前に出した手の先に巨大な銃が現われた。

「チャージ完了まであと二十秒…」

次第に銃口内部に光が凝縮されていく。

「最終チェック…弾道誤差0.03ミリ…誤差修正…エネルギーラインリンク確認…チャージ完了…確認。」

すると銃口から光が溢れた。

「撃ち抜け!ライトニング・カノン!!」

憲蔵は巨大な銃のトリガーを引いた。銃口から放たれたのは巨大なレーザーだった。

「三人とも!退け!」

それを聞いてアトランティスを押さえていた三人はアトランティスから離れた。アトランティスはそれを追撃しようとしたがそこに憲蔵が放ったレーザーが命中した。レーザーはアトランティスの頭だけを見事に吹き飛ばした。