新しいクラスでの
担任の長い話が終わり
私とえみは駅のトイレで
化粧して電車に乗り
センター街に着いて
手帳を買いに買い物し
にきた
「ねぇ、ゆり!花柄のとヒョウ柄どっちが可愛い?」「んー・・えみにはヒョウ柄なんじゃないかな?」
「花柄とかやっぱ似合わない?」
「なんかえみのイメージと合わない」
「やっぱねぇ、合わないか…なおくん可愛い系がすきだからな…」
「まだあんな奴好きなの!?」「割り切れないよ、優しかったもん、まだ8股とか信じられないし」
「私が問い詰めてあげたからはっきりしたんでしょ!年齢詐称してたし、最悪なやつじゃん。前に進みなよ」「ゆりにはわかんないよ」「そんな奴のこと分からなくてけっこう」
「…怒ったぁ?」
「ううん、ぜーんぜん」
私はえみのホッペをつねった
一途で恋をしたら
何も見えなくなる性格を
知ってるから
厳しいことをいわなきゃ
えみは分からない
今まで何人の男に振り回され泣かされてきたのを
みたことか、私はその度
に深夜のレストランで話を延々と聞いた
「痛ッ!分かったよ、
もう忘れるぅ」
「で、手帳どーすんの?」「花柄ぁ」
「えみ!!」
「嘘だよ〜ヒョウ柄」
「人を茶化すな!」
手帳を買い終わり次は
ファッションデパートに服を
探しにきた
「あ、CATs行っていい?」「うん、いいよ」
CATsの前にいくと
えみはコソコソとゆりの後ろ
に隠れこんだ
「あれ?入んないの?」
「あのさ、あそこにいる細くて顔ちっちゃい美人なひといるでしょ?」
「どの人〜?」
「ほら、水色のタンクトップのひと」
「あぁ、あの人。それがどーしたの?」
「憧れの店員なのぉ、雑誌の読者モデルだし」
「ふーん、で、なんで入らない訳?」
「恥ずかしいよー、制服だし」
「えみ、そんなシャイだったっけ?」
「うるさいっ」