えみの家に着いたのは

深夜だった

人身事故で電車が

止まっていたからだ



チャイムを鳴らしても

応答はなく

車も無い

(居ないのかな?)

えみの母親に

電話をしようとした時

メールが届いた

父親からだった

「急いで帰ってきなさい。

友達のことで

話がある。」


えみのこと・・?!

なんで電話でいえないの?

見つかったのかという

期待と不安を胸に

走りだした

すると

ポツポツと雨が降り出した

止みやすい夏の雨は

聞かされた翌日まで

さみしげに

降り続いた