「じゃあ…お父さんってなんだ。あと、こんな人ってのは?」


「土方さんはお父さんでしょ!!優しくて、かっこいい人!」


「………お前らは、俺が父親でいいのか…?」


内心呆れながら、恐る恐る聞くと…


二人とも笑って、そろって首を縦にふった。


「「土方さんがお父さんがいい!!」」


「じゃあ、近藤さんは?」


と、総司が聞く。


「…おじいちゃん?」


「そりゃないでしょ!!ほんわかしてるから、雰囲気はそうだとしても」


…近藤さんが…おじいちゃん…。


想像するのは案外難しくなかった。


すまねぇな、近藤さん…。


というか。


「俺が結婚して嫁ができたら…お前らの母親か?」


そこが一番重要じゃねぇ?


「うっ…それは…」


「土方さんがよければいいけど」


…でも、と二人は続ける。


「「土方さんって、お嫁さんもらえるの~?」」


……………こいつら…。


総司は笑いをこらえようと必死だし。


「てめぇらなぁ………俺は女には困らねえって、何度言ったら分かるんだごるぁぁぁぁあ!!!!」


「「「土方さんが怒った~!」」」