内心イライラしつつ…ギャーギャーうるせぇ女どものところへ行く。


「あっ、あなた!土方はんはおられます?」


「…いないよ。つーか、迷惑だから帰って」


近所迷惑って言葉を知らないのかねぇ。


「何よ!あなたなんかに興味はあらへん!!土方はんを出して!」


「そうよ!!」


…キレていいですか?


いいよね。


ごめん、土方さん。


あなたのこと好いてくれてる人たち、ぜーんぶ…口きけなくしてあげる。


「うるせぇんだよ、ギャーギャー騒ぐしか脳がねぇ女どもが」


「なっ…!?」


女たちは絶句している。


「大体なぁ、土方さんがこんなことして喜ぶとでも思ってんのか?あの人のこと、何にも知らねえくせに…こんなことして迷惑かけてんじゃねぇ!!」


いい加減、ムカつくんだよ。


土方さんの顔だけで好きになったくせに。


「あんたらみてぇな女…あの人は絶対好きになんない」


あたしはそれだけ言って、呆然とする女たちを置いて、土方さんの部屋に行った。