二人してなんなんだ…?


結局、あたしは寝るの意味を教えてもらえなかった。


あたしだけ除外か…つまんないのっ。


「んで、誰にですか」


総司が、話を元に戻す。


「…島原の遊女…」


げんなりしたように言う、土方さん。


「遊女って…可愛いよね?なんでそんな嫌そうななのさ」


「ああ…一人だったらな?」


「複数に言い寄られてるの?モテる人は大変だねぇ」


天鬼はケラケラ笑ってる。


「もう、誰かかわってくれ…」


「なんでそうなったんですか?」


確かに…それは知りたい。


と、そこへ…


「土方はんはおられますか!?」


「あんた、抜け駆けするんじゃないわよ!!」


「それはこっちがいいたいわ!」


…何やらキンキンする声が複数…。


「あいつら…!屯所には来るなと言ったのに…」


「あたしが追い返してこようか」


あたし自身、ああいうのめんどくさいと思う人だから。


ってか、うるさいし。


「頼む…」


じゃあ、行って来まーす。