「くに、なが、さん・・・」





ジェラルド先生は驚いた表情をして私を見た





「で、でも、あのっ、もうジェラルド先生に迷惑はかけないようにっ




遠くからっ・・・想ってますからっ・・・





あの、もう個別授業もいいですっ・・・!




ただ、週一回の授業で・・・が、我慢しますっ」





わ、私何言ってんだろ・・・!




ストーカー発言してるみたいじゃないっ






「じゃ、じゃぁ、失礼しましたっ!話をきいてくれてありがとうございました!








さ、さよならっ!」





恥ずかしくなって、私は帰ろうとした





その時




















ぐいっ





「へっ・・・わっ!」






強い力で腕を引っ張られたと思ったら






私はいつも間にかジェラルド先生の腕の中にいた









「せん、・・・せい・・?//////」







う、うそ・・・



私ジェラルド先生に抱きしめられてるっ!!







うれしすぎてっ・・・





涙が出そうっ・・・

















「あなたは強い人だ・・・」




「・・・え・・?」



先生は私を抱きしめる力を強めた








「国永さん・・・、よく聞いてくださいね?」





「は、はい・・・?」





私はジェラルド先生に抱きしめられながら先生の顔を見上げると






先生はとびきり優しい顔をして








「実は、ボク








・・・・彼女いないんです」

























「は、い・・・?」












か、彼女が・・・いない・・?





「あ、あああああの祥子さんが、彼女だって・・・」







驚いて私は、ジェラルド先生から離れた





すると、ジェラルド先生は離れる私の手を握って






申し訳なさそうに、言った





「祥子は、ただの友人です。協力してもらっていたんです。







国永さんや他の子たちにあきらめてもらえるように。









スミマセンでした・・・騙しているようで・・・」










祥子さんは・・・・友人・・・










「で、でも・・・スキンシップが・・・そ、その・・




抱きついてましたし・・・・・・///////」





駅で初めて会ったとき、思いっきり・・・・彼女のように・・・






ジェラルド先生は、優しい笑顔で







「祥子は仕事上、世界を飛び回っているので




抱きつくなんて、当たり前ですよ?あの時は抱擁だけでしたが







頬にキスも当たり前です。」









ガーン





頬にキス・・・!






それはそれで嫉妬しますけどっ・・・!





でも、ほんとに彼女がいないなら・・・・













「わ、たし・・・ジェラルド先生のこと・・・




あきらめなくても・・・・」





いい、の・・・?





















いや、だめ、か・・・・





先生には、まだ過去のトラウマがあって、私のあの言葉で立ち直れるような軽い過去ではない











私は、ジェラルド先生の手を離し、俯いた
















































「あと、もうひとつ・・・」






そう言ってジェラルド先生が私に近づくのがわかった






私は、何を言われるのか怖かったけれど





ジェラルド先生の顔が見たいから






手で少し顔を隠しながら、遠慮がちに上を向いた






「・・・!」





そしたら、ジェラルド先生は小さい私に合わせて






体を屈めて、課外授業のお誘いをしたときに一瞬だけ見た






あの、愛しそうな目をして・・・






























「・・・キミが、好き、です・・・」








































「・・・ぇ・・」







今、なんて・・・・・






私は、今とてつもなくブサイクな顔をしているだろう・・・









「・・・信じられませんか?






じゃぁ、もう一度・・・」










そう言うと、ジェラルド先生は私の両頬に手を置き耳元で






「キミが、好きなんです」








少し低い声と吐息にビクッとして、顔が赤くなる








あれ・・・目頭も、熱くなってきた・・・