その後、他愛もない会話を、淡々と交わしていた。
あの先生はどうとか、あそこのグラタンは美味しいとか...。
そんな会話が出来る、この関係が一番良いのかもしれない。
こうして別れようとしていた。
でも、動けなかった。
『柊斗...?』
「...」
『大丈夫?』
「...」
柊斗に抱きしめられていたから。
『柊斗...!』
「っ、悪い...」
柊斗の胸を押し返すと、ゆっくり離れた。
それが少し寂しいと思う私は、いけないのかな...?
何てね。
『柊斗、大丈夫?』
「あぁ」
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